(知事)
それではよろしくお願いします。
本日の私からの発表はですね、3項目でございます。
1点目でございますが、1点目はですねラーケーションの推進についてでございます。
静岡県では子供たちの多様な学びを進め、家族で過ごす機会を増やすという観点から、ラーケーション制度の学校への導入を進めております。
ラーケーションとはラーニングとバケーションを組み合わせた造語で、学校外での学びの体験や活動を行う場合に、休暇取得を認める制度でございます。県内では磐田市の小・中学校が先行してラーケーションを導入しており、今回県立学校としては初めて清水南高等学校中等部と浜松西高等学校中等部の2校が、この7月からラーケーションを導入いたしました。
小・中学生のいるご家庭や、その保護者がお勤めされている企業等の皆様にも、この制度へのご理解をいただき、積極的にご利用いただきたいと思います。
今後も県内の市町と連携しながら、ラーケーション制度の導入を拡充し、子供たちの家族との繋がりや、多様な学びを深める時間が充実するよう後押しをしてまいります。
1点目は以上でございます。
2点目は、行政課題解決に向けた企業提案の募集とピッチイベントの開催についてでございます。
「幸福度日本一」の実現に向け、県が抱える行政課題の解決につなげるため、スタートアップなどの民間企業の技術やノウハウを活用した革新的な政策の提案募集を開始をいたしました。
募集するテーマは県の行政課題と県民幸福度調査の結果を踏まえて設定いたしました。例えば「移動・交通」では、公共ライドシェアの運行管理のコストの縮減や配車システムの共同利用など、利便性・効率性の向上につながる提案を期待をしております。
あわせて、スタートアップと県内市町のマッチングを促します。スタートアップの新たなビジネスにつなげる需要の創出と、市町が抱える地域課題の解決につなげるため、県内市町向けに、市町向けの提案についても近日中に募集を開始いたします。
審査を通過した提案につきましては、企業から直接、私や各市・町長等に対してプレゼンを行うピッチイベントを開催いたします。
優れた提案につきましては、来年度以降の事業化を検討し、官民連携による行政課題の解決につなげてまいります。県内外の企業からたくさんの応募をお待ちいたしております。
2点目は以上でございます。
3点目は認知症バリアフリー宣言についてでございます。
本県では認知症の人や家族がよりよい環境で自分らしく生活できる社会の実現を目指していくため、全国の自治体で初めて「認知症バリアフリー宣言」の宣言組織として7月28日登録、公表をされました。
「認知症バリアフリー宣言」とは、企業団体等が認知症バリアフリー推進に向け、自らの取り組みを宣言し、行動に繋げて社会全体へと共生する心を広げていく活動のことであります。
宣言に伴い県が取り組む主な内容は、認知症当事者の立場に立った対応ができる職員の育成を行う認知症サポーター養成講座等の実施や、窓口での対応マニュアルの作成などの環境整備でございます。
2040年には高齢者のうち3割を超える人が認知症または、軽度認知障害になると見込まれており、今後は認知症バリアフリーの取り組みは大変重要となってまいります。
民間企業、各種団体の皆様におかれましても、ぜひ、認知症バリアフリーの取り組みを推進していただきますようお願いを申し上げます。
私からは以上でございます。
(幹事社)
幹事社の静岡新聞です。よろしくお願いします。
まず幹事社から1点だけ質問させてください。
県立学校でのラーケーション、7月1日から始まって現在は試行期間中というところかと思うんですけれども、既に運用の実績があるのかどうなのかっていうのだけ教えてください。
(知事)
担当の方から報告してください。
(高校教育課 指導監)
はい。教育委員会高校教育課です。
7月1日運用開始は実施としての運用のスタートで、今現在まさに夏季休業中ですが、7月の中旬にですね、保護者に説明をして、こういった制度が使えるよということを説明しているところです。
なので夏季休業中にですね、保護者の方のお休み、2学期のですね、9月以降の休みなどと勘案して、そこに合わせて平日に休みを取ろうというようなことになっていきますので、9月1日いわゆる2学期からが、申請の開始というふうに見ていただければと思います。
以上です。
(幹事社)
わかりました。
ただいまの知事の発表について質問のある方お願いします。
(記者)
テレビ静岡です。よろしくお願いします。
今ラーケーションですけども磐田市は先行で導入してるってことなんですが、小中学校何校かっていうことと、あと他の市町でやってるとこあるのかどうか、これを教えていただけますでしょうか。
(知事)
これも担当者の方から報告させていただきます。
(高校教育課 指導監)
はい。
現在ですね、今年度、磐田市が管内の中学校で、ラーケーションを実施していると伺っております。実績的には既にございまして、やはり同じような磐田市の試行実績などを勘案しまして進めていますが、その中学校ではですね、やはり先ほど申し上げたとおりに、家族、いわゆる保護者の休み、平日のお休みと学校の行事があるとよろしくないもんですから、行事のない日を上手く合わせてですね、その日お休みを取っているということです。3日程度ということで、1年間で取れるというふうにしてますので、今回も中等部の方もその内容を踏襲しております。
(記者)
中学校だけですか。
(高校教育課 指導監)
小学校、中学校で行っていますが、実績的にはですね、その中学校で具体的な何日で何校でっていうのはちょっと私手元にありませんが、よろしいですかね。
(知事政策課長)
ちょっと補足させていただきます、知事政策課 小澤です。
6年度に磐田では、中学校で1校、それから小学校で2校の試行です。今年度16校に拡大するというふうに伺っております。
(記者)
ありがとうございました。 |